このページでは、スポーツ選手にとって嬉しい効果をもたらす酸素カプセルの仕組、効果、疑問点について紹介します。
通常、呼吸で取り入れている酸素は「結合型」と呼ばれるものです。血液中のヘモグロビンと結合して体内に運ばれます。そのため、ヘモグロビン量を超えて吸収することはできませんし、粒が大きいことから毛細血管を通って酸素を行き渡らせることができません。
一方、酸素カプセルを使うと「溶解型」という酸素を取り入れることができます。酸素カプセルというのはカプセル内の気圧を高めて血液に溶ける酸素の量を増やすものです。
酸素カプセルの中で呼吸することで溶解型の酸素を吸収することができますが、これは粒が小さく、毛細血管を通って体中に酸素を行き渡らせることができます。
酸素というのは細胞が活動するのに欠かせないエネルギーです。そのため、酸素カプセルによって溶解型の酸素を取り入れると様々な効果を得ることが可能です。ここでは、その中でも特にスポーツ選手にとって嬉しい効果について紹介します。
乳酸などの疲労物質が体内に溜まると身体が怠くなります。こうした疲労物質を分解して取り除く働きがある酸素を取り入れると、疲労回復に役立ち筋肉痛も和らげることができるのです。
そのため、試合や練習で疲れたときに酸素カプセルを利用することで、コンディションを整えやすくなります。
怪我の回復に酸素カプセルの効果があるということは、まだ科学的には実証されていませんが、スポーツ選手の多くが活用しています。
怪我によって毛細血管が切れると酸素が行き渡りにくくなりますが、酸素カプセルを活用するとリンパ液などにも酸素が溶けて患部まで届くようになり、回復が早まると言われています。
酸素カプセルに入るだけでもスポーツ選手にとって嬉しい効果を得ることができますが、スポーツマッサージ施術と組み合わせることでより高い効果を実感することが可能です。酸素カプセルによって酸素を充分体内に行き渡らせ、スポーツマッサージでしっかり身体をほぐすことでコンディションが整いやすく、自然治癒力も高まります。
その他、スポーツ選手以外でも嬉しい酸素カプセルの効果として、脳のリフレッシュ、血行促進による冷えやこりの解消、脂肪燃焼効果、肌荒れの解消などがあります。そのため、最近では一般の人でも酸素カプセルを活用する機会が増えています。
酸素カプセルの仕組みと効果を紹介してきましたが、体験したことがない人には分からないことが沢山あると思います。よくある疑問点をいくつか紹介するので、利用する際の参考にしてください。
【A】酸素カプセルは様々な場所で使用することができます。一般的なのは整骨院やクリニックでの使用です。治療の効果を高めるために酸素カプセルを用意している場所も少なくありません。
その他、酸素バーという場所で使用されることもあります。酸素バーというのは、酸素を吸収しやすくするための機械が用意されている場所で、酸素カプセルの他に酸素吸入器などを使用していることもあります。必ずしも酸素バーに酸素カプセルが用意されているとは限らないので、事前に確認しておきましょう。
他に、スポーツの疲労回復に役立つことからジムに設置されていることも多いです。このように外の施設で酸素カプセルを利用することの他に、家庭用の機械を購入して自宅で使用する人もいます。
【A】飛行機や登山などでは、気圧が変化することで耳の鼓膜が痛くなります。こうした症状は酸素カプセル内でも発生するため、耳抜きが必要です。気圧が変化する中耳抜きができないと鼓膜を傷つけ、最悪の場合破れる危険性があります。
そのため、もともと耳抜きが苦手だという人や風邪などで耳抜きができない状態の人の場合は、なるべく酸素カプセルの使用を避けるようにしましょう。
どうしても使用したい場合は医師と相談し、弱めの気圧から始めるなど調整してもらってください。
【A】酸素カプセルの使用を避けた方が良い人は、以下に該当する人となります。
特に、妊娠中・またはその可能性がある人は、胎児への影響を考えて控えてください。
大人の身体に酸素カプセルを使用すると様々な嬉しい効果をもたらすことができますが、胎児は身体が充分に発達していないため酸素カプセルによる負担に耐えられないことがあります。発達への障害、早産、流産の危険性もあると言われています。